XRD物質の多くは原子や分子が規則正しく配列している結晶(けっしょう、crystal)です。どの原子がどのような配列になっているかという結晶構造は、その物質の性質、つまり物性を決定づける最も重要な要素です。波が回り込む現象(回折現象)を利用して、電磁波の一種であるX線が結晶で回折する様子を計測することによって結晶構造を調べることができます。当研究室のX線回折装置は、ダイヤモンドアンビル型高圧装置を使って高圧力下で圧縮された状態の結晶の構造を測定することができます。また、冷凍機と組み合わせて、低温・高圧力下での測定も可能です。

リガク製(特注)
設置場所:基礎工学研究科附属極限科学センター複合極限実験施設
機器詳細・特徴
X線発生部:Mo回転対陰極型(定格出力:18kW)
検出器:イメージングプレート(R-AXIS IV) → THE RIGAKU JOURNAL VOL.12 NO.2 (1995) (PDF)
高圧力発生装置:ダイヤモンドアンビル型(到達圧力:100 GPa程度)
冷凍機:パルスチューブ型(到達温度:約10 K)

学内の方へ
科学機器リノベーション・工作支援センターのリユース機器(共同利用機器)の機器No.31として開放しています。装置の使用にはある程度の知識と訓練が必要であるため、利用申請の前に必ず担当者にご相談ください(共同研究の形が望ましい)。
https://www.reno.osaka-u.ac.jp/#gakugai_menu
https://www.reno.osaka-u.ac.jp/reuse/(学内専用サイト)
利用日時についても別途相談
利用・課金形態
依頼分析 2,000円/時間