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台風接近にともなうシンポジウムの取り扱いについて

台風が接近しております。暴風警報等が発令された場合は以下のとおりといたします。
当Webページにも迅速に掲示するよう努力いたしますが、みなさまそれぞれで気象情報を確認の上、適切にご対応くださいますようお願いいたします。くれぐれも無理をなさらず事故のないようにお気をつけください。
参考:気象庁—台風情報
   気象庁—気象警報・注意報 : 神戸市
なお、以下は会場の甲南大学の台風接近時の授業に関する取り扱いに準じております。また、ここでの暴風警報等とは神戸市に発令された暴風警報、大雨警報、洪水警報をさします。

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チラシ

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日本物理学会は理工系物理分野の主力団体として、市民や青少年を対象に科学の面白さ、科学的な考え方の意義深さを解説し、研究活動の成果を社会に還元する社会貢献活動を行っています。この活動の一環として大阪支部では、主に大阪府・兵庫県・和歌山県等の近畿地域を対象として、毎年「公開シンポジウム」を開催してきました。これは最先端の研究を行っている研究者を講師に迎え、高校生を主体とした市民に物理学の最新のテーマを分かりやすく解説する無料の公開講座です。通算16回目となる今回は、世界的規模で展開されている大規模プロジェクト研究に焦点をあて、最新の研究成果の紹介を通じて、その目指すものを平易に解説します。
平成25年10月26日(土)、甲南大学(神戸市)にて。4つの講演のキーワードは「ヒッグス粒子」、「クォーク」、「宇宙の進化」、「ダークマター」。素粒子から宇宙まで、膨大なスケールにまたがる物理の世界をどうぞお楽しみください。
参加登録の事前受付期間は最長で前日夕方5時まで(定員に達した時点で受付終了します)。は終了いたしました。お席の残数がございますので当日受付もいたします。お時間に余裕を持ってお越しください。受付開始は12時半からです。

物理の新しい地平を切り開く「ビッグサイエンス」
〜大きな「謎」へと挑む壮大な「プロジェクト」〜

日時
2013年10月26日(土)午後1時より (受付:12時半より)
会場
甲南大学 甲友会館
参加費
無料
対象
主として高校生や市民の方
定員
360名
主催
日本物理学会大阪支部
協賛
甲南大学日本物理教育学会近畿支部
後援
神戸市教育委員会兵庫県教育委員会和歌山県教育委員会大阪市教育委員会
実行委員
伊東 千尋(日本物理学会大阪支部委員長・和歌山大学)、加賀山 朋子(大阪大学)、市田 正夫(甲南大学)、山崎 祐司(神戸大学)
問い合わせ先
日本物理学会大阪支部事務局(阪大極限センター内)加賀山(TEL: 06-6850-6694)、または、甲南大学理工学部・知能情報学部事務室(TEL: 078-435-2757、FAX: 078-435-2539)まで。メールでのお問い合わせは実行委員まで。
参加登録
参加登録事前受付ページでお名前等のご登録をお願いします。

プログラム

12:30
開場・受付
13:00~13:10
「開会挨拶」杉村芳美(甲南大学学長)
13:10~13:55
ヒッグス粒子を求めて —LHC加速器とアトラス実験—」蔵重 久弥(神戸大学理学部)藏重久弥
昨年7月、スイス・ジュネーブのCERN研究所で行われているLHC加速器でのATLAS/CMS実験で、ヒッグス粒子と見られる新しい粒子が発見されました。新聞やニュースでご存知の方も多いのではないでしょうか? 素粒子標準模型の中で最後まで見つかってなかったのが、このヒッグス粒子で、素粒子に“質量”を与える基となっており、「神の粒子」とも呼ばれています。この講演会では、周長27 kmにも及ぶLHC加速器及び世界一巨大なATLAS測定器をご紹介し、ヒッグス粒子がどのようにして発見されたか、そしてこの発見によってどのような研究がひらけるかをわかりやすくお話しします。
13:55~14:40
レーザー電子光を用いたクォーク核物理研究」中野 貴志(大阪大学核物理研究センター)中野貴志
SPring-8の8 GeV蓄積電子ビームとレーザー光との逆コンプトン散乱により得られる1.5~3 GeVのフォトンビームを用いて、ハドロン内に閉じ込められたクォークの振る舞いを調べたり、新奇な構造をもったハドロンを探索するクォーク核物理研究が核物理研究センターを中核とした国際共同研究グループ(LEPSグループ)により進行中です。2013年には、ビーム強度と検出器の性能を大幅に改良した新ビームラインの稼働が始まりました。本講演では、ペンタクォーク探索実験等、最新の実験結果を中心に、LEPSにおけるクォーク核物理研究の紹介をいたします。
14:40~15:00
休憩
15:00~15:45
スーパーコンピュータの中で生まれる宇宙」石山 智明(筑波大学計算科学研究センター神戸分室)石山智明
宇宙におけるさまざまな天体は、地球上にはない広大な質量・空間・時間スケールのもとで相互作用しながら形成し進化していきます。したがって、その過程を明らかにするために、時に「理論の望遠鏡」とも呼ばれる数値シミュレーションによる研究が大きな威力を発揮してきました。今回は特にダークマター構造形成について、神戸ポートアイランドにあるスーパーコンピュータ「京」を用いた、大規模シミュレーションによる研究の最前線を紹介します。
15:45~16:30
世界の果ての千里眼—究極の電波干渉計アルマ(ALMA)が切り拓く、最新の天文学—」村岡 和幸(大阪府立大学生命環境科学域)村岡和幸
今、南米チリの標高5000 mのアタカマ砂漠で完成間近の望遠鏡建設プロジェクト、それがアルマ(ALMA)です。日本・北米・欧州・チリの諸国が国際協力の下で、合計66台もの高精度アンテナを設置し、ひとつの超巨大な電波望遠鏡として運用する、画期的かつ壮大な計画です。アルマでは、宇宙ができて間もない頃の銀河や、太陽系のような星・惑星系、そして生命に関係するような有機分子などの発見・観測を目指しており、未来の天文学をリードする望遠鏡となることは間違いありません。本講演では、アルマが採用している「電波干渉計」というシステムや、実際にアルマが建設されているアタカマ砂漠の様子、そしてアルマによる最新の観測成果を紹介します。
16:30~16:35
閉会

会場へのアクセス

車での来場はご遠慮ください。
甲南大学岡本キャンパスへはJR神戸線摂津本山駅から徒歩12分、阪急神戸線岡本駅から徒歩10分です。キャンパスマップもご覧ください。

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