先を平らに削ったダイヤモンドを二つ向かいあわせにして、下から力を加えてやります。そうすることで間に挟まれた部分に高圧力が発生します。このための装置がダイヤモンドアンビルセル(DAC)です。世の中にはいろんなデザインのDACがあります。それぞれの研究者が自分の研究にあったデザインを考えて作っています。我々は圧力を出すだけではなく、冷凍機に取り付けて冷却すること、強磁場をかけることを念頭にこのDACを設計しました。たとえば材料は強度はもちろん必要ですが、熱伝導が良く、非磁性の銅ベリリウム合金を使い、サイズも冷凍機に合うように作りました。